2回めの訪問。
北野まで上がるのは億劫。だが行ってみると意外と近い。と思ったらまた迷う~。結局汗だく~。
前回買いたくても買えなかったのが「カファレル」とのコラボパン。カファレルのチョコをサンドしたフランスパン。
「カファレルの近所だからなぁ。」と思ったのがアタマにこびりつきすぎ。カファレルと同じ筋だと勘違い~。
坂道はキツイので位置確認はしっかりしなきゃです~。
NHKテレビ「パン旅。」で紹介
2019年9月17日放送の「パン旅。」(NHKBS)は神戸~。なんか坂道歩いてるな~と思ったら【ル・パン】に入ってった~。
2012年オープン。
何時頃行ったんだろう?すっごくパンが多い~。淡路玉ねぎスープまである~。「オニオンスープ(240円)」。
番組で紹介されたのはあめ色玉ねぎを贅沢に盛った「玉ねぎのタルト(280円)」。
洋食に欠かせないあめ色玉ねぎ。シェフはホテルでもともと洋食部門を受け持っていたそうだ。そんなシェフならではのあめ色玉ねぎに対するこだわりから生まれたパンだそうだ。
ポイントは4種類の油の調和。まず大豆油で玉ねぎを6時間ソテー、ベーコンの油、マヨネーズを加える。
4つめの油はクロワッサン生地のバター。生地はクロワッサンの端っこを使用。バターが少なめ。たくさんの端っこ生地をデコボコに組み合わせるコトでふんわり食感が生まれるそうだ。
他にもオマールえびを殻ごと生クリームで煮込んだ「オマールえびのクロックムッシュ(350円)」や厚切りの豚肉を野菜たっぷりのラタトゥイユソースで合わせたバゲットサンド「淡路島ポークのサンド(330円)」も紹介。
うわ~~。クロックムッシュ食べたーい~。
店舗情報
「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」のスイーツやパンを販売するお店。
- 神戸市中央区山本通2-7-4
- Tel. 078-251-3800
- 営業時間. 8:00~19:00
生田ロードを北上。阪急三宮西口より徒歩約10分。
ゴージャスな店構えで入りにくいですが入ってしまえばコッチのもん。ガンガン入りましょう。
日曜日のお昼すぎ。お客は人っ子一人いない。外の喧騒がウソみたいに静か。じっくり時間をかけてパンのセレクトができる~。
品揃え
うわ~。色とりどりのデニッシュなどをたっぷり盛り合わせた「朝食セット」がある~。美味しそう。近所の人や観光客が買いにくるのかな~。こんな朝食食べてみたい~。羨ましすぎる~。
品数が前回より少ない。やはり朝の訪問がオススメみたい。
「塩パンも売り切れてしまいました。」
全く購入予定になかったが人気商品らしい。知らなきゃよかったコトが気になりだすのは世の常。
前回訪問した時とは様変わり。季節ごとにドンドン新作を発表しているようだ。
ラスイートグループ共同企画第4弾「3大グランシェフの競演レシピによるコラボパン」も並んでいた~。中華、和食、イタリアンと超豪華。パンと呼ぶのもためらわれる程だ。
優雅なホテル接客
それにしてもサスガはホテルの接客。パン屋さんのフレンドリーな接客とは全然チガウ。パンを会計に持ってゆくと、
「お決まりですか?」
パン屋さんでワザワザこんなセリフ聞いたコトない。若い女性だったので可愛らしい声なのだが抑えめの落ち着いたトーン。控えめで丁寧。
なんてキモチのいい空間だろう。目に入るモノ全てが優雅の極み。つまり客の私以外全てがシックでエレガント。
こだわりの厳選素材
地産地消、自家製パン酵母をパンごとに使い分けるなど素材へのこだわりはアツイ。シェフの真剣さが伺える。
アレルギー物質なども親身に対応。購入したパンのアレルギー物質の表示は公式サイトに掲載されていたモノ。特定原材料7品目と思われる。
初訪問のレビュー記事はコチラ。こだわりの厳選素材も詳しく説明しています。
パン・オ・ショコラ
250円。
バトンショコラを巻き込んだデニッシュ。パン生地は卵不使用。国産バター使用。バトンショコラはフランスのチョコレートブランド「カカオバリー」。
アレルギー物質
小麦・乳。
バトンショコラとは?
棒状のチョコレート。融点が高いのでパンを焼いた時に溶けにくい。チョコクロワッサンやパン・オ・ショコラに使用。
サクサクと薄い皮。層が重なり合う。ふんわり柔らかい。しっとり。バターが香る。油が効いてるがしつこくない。
甘くない。シンプルで薄味のように思えるがとても豊かな風味。ほのかに塩味も感じるような気がする。
チョコは少なめに見える。バトンショコラが2本入り。とろりと溶けてる。ほろ苦い。カカオの風味が口いっぱいに広がる。全く少ないと思わない。やはり甘くない。
すっごく美味しい。
シンプルなカスクルート
220円。
フランスパンでドライソーセージとレッドチェダーチーズを挟んだサンドイッチ。
カスクルート
細長いフランスパンを横半分にカットしてハムやチーズなどを挟んだサンドイッチ。
「カスクルート」の語源は「固いパンの皮を砕く」。バゲットの皮をバリバリと割って中に具材を挟んだコトが始まり。そこから軽食やサンドイッチというイミになったそうだ。
昔はカスクートと呼んでいたが、今はカスクルートが主流らしい。スペルを見るとカスクルート(casse-croûte)みたい。昔はフランス人の発する「ル」が聞き取りにくかったというコトかな?
パリパリ~。皮が厚い。モッチリ。
なにコレ~?
めっちゃ美味しいんですけど~。
すっごい噛みごたえ。噛みしめる度にあふれ出てくるこの美味しさは一体ナニ?
小麦の旨み。ものすごく芳醇。ものすごく深い。噛みしめれば噛みしめるほど美味しい。小麦だけでこの美味しさを表現してるなんて信じられない。魔法なの?キセキなの~?
中にはうすく塗られたバター。塗られたと言うより湿らせた程度。しっとり。
ドライソーセージはサラミっぽい。厚みもある。旨みも強く香りも強い。バジルのような独特な香りがする。
チェダーチーズは柔らかめ。マイルドでコクがある。クセがない。ってかドライソーセージのクセが強すぎ。食べやすく美味しい。
バゲットが美味しすぎる。コレに尽きると言いたいトコだがチガウ。アクの強いドライソーセージとコクのあるチーズ。この上ないバランスでピッタリとハマった~。
めっちゃくちゃ美味しい!!!
大山ハムのクロックムッシュ
ごく最近クロックムッシュはマイブーム。必ず買うと決めてます。
280円。
大山ハムとベシャメルソースをサンドしたクロックムッシュ。トッピングのチーズはグリュイエールチーズとパルメザンチーズ。食パンは北野食パン使用。
北野食パン
400円。
ホップ種(ホップ花、林檎、ジャガイモ、米麹で作る)で発酵したハード食パン。ホップの香りや苦みが楽しめる。
乳製品と卵不使用。有機グラニュー糖を使用。
アレルギー物質(北野食パン)
小麦。
うすくスライスした食パンでベシャメルソース、ハム、ベシャメルソースの順でサンド。トッピングにもベシャメルソース&チーズ。
食パンはすごく柔らかい。モッチリ。ものすごく風味豊か。ものすごくしっとり。
エ?コレがハードトースト?フレンチトースト風なのかな?
ホップの香りや苦みは気づかず完食~。だって全てが美味しすぎる~。
しくじったかなぁ?購入はコッチの食パンにすべきだったかな?
大山ハムは薄切りだが薄すぎない厚み。軽い食べごたえ。フチに脂身。豚肉のロースそのままの感じ。柔らかくジューシー。肉の旨みを感じられる。
ベシャメルソースに入ってるのは粗挽きのブラックペッパーかな?大きめのつぶつぶがたっぷり。辛くはない。
ベシャメルソースは薄いが3段。パクッといくとジュワ~ッと溢れ出す~。ホテル仕様の本格的なベシャメルソースを余すトコなく堪能。
マジでヤバイ。女性のココロをとろけさせるベシャメルソース。
そして2種類のチーズの上にのったモスグリーンの粉。
聞いたコトない名前だったので覚えられなかった~。木みたいな香りかな?木と言っても森林?葉っぱ?よくはわらなかったけど独特で複雑な香り。
このナゾの香りがミルキーでマイルドなベシャメルソースを極上のフレンチに仕上げてる~。サスガ。ホテルの実力。
めっちゃくちゃ美味しい!!!
ラ・スイート特製カレーパン
280円。
焼きカレーパン。と言ってもフツーのカレーパンじゃァない。
ホテルシェフが赤ワイン、香味野菜、フォンドボヴォーで牛肉をじっくり柔らかくなるまで煮込んだものを贅沢に合わせたカレー。
パン生地はシリアル入り。トッピングはポテトフレーク。
アレルギー物質
小麦・乳。
エ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇえぇぇぇぇ?
ビーフシチュー?ビーフシチューなの?
あ。アトからスパイスきた~。スパイシーなカレーだぁ~。
濃厚。ものすごく濃厚でコク深いビーフシチューでありながらのカレー。ホテルシェフの本気度が伺える~。
1個だけどものすごくデカイ牛肉。柔らかいドコロじゃなくトロトロに崩れゆく寸前。じゃがいもも大きめ。ホックリとした感じをそのまま残してる~。
私はカレーにじゃがいも入れない派。甘みってゆーか?じゃがいものデンプン質が流れ出たあの味が苦手。カレーに雑味が出てしまう。
だがこのカレーは全然チガウ。ローストしたじゃがいもをアトから入れたようにも感じる味。
以前カレールウとデミグラスソースを混ぜてデミグラスカレーを作ってみたがイマイチ。うまく融合できなかった感じ。パーフェクトな完成形がココにある~。
もうともかく何から何まで美味しさしか感じない~。このひとつのカレーパンの中にホテルの全てが詰まってる~。
ワーイ。ホテルのカレーを初めて食べた~。
あまりに美味しくて止まらない~。気がつけばアトひとくち。
ギャッ?パ、パパパパパンは?
忘れてた~。あまりにカレーに夢中で~。
柔らかい。表面の皮はモチモチ。油分を程よく含んでいる。ソレしかわからんです~。
めっちゃくちゃ美味しい!!!
至福の湯種食パン
うわ~。ル・パンの刻印入り~。ホテルブランドをひしひしと感じる~。一番キレイに印字されたパンをチョイス。
5枚入り。4枚切りと6枚切りもあり。550円。
湯種製法で焼いた食パン。微粉砕の小麦粉と植物性乳酸菌入りの小麦粉を使用。フランス・イズニー社の醗酵バター、淡路島産「自凝雫塩」、オーガニックシュガー、生クリームなどを使用。
アレルギー物質
小麦・乳。
生食の感想
・・・・・・柔らかい。めっちゃくちゃ柔らか~い。ミミまで柔らかい。噛みちぎるためのモッチリさはある。
ミミだけじゃなく中のパンもモッチリ。しっとり。クリーミィ。そしてきめ細やか。シルクのような感じ。
今流行りの生クリーム食パン。同じ流れをくむ食パンと言えるかもですが敢えて言う。
全ッ然チガウ。
一体なんなんだこの味は~?
やはり極上の厳選素材だからなのか~。
極上の風味、極上の味わい、極上の旨み。震えるほど美味しい。
トーストしたらフレンチトーストみたいにクリーミィになるパンは多い。
この食パンは生食でフレンチトースト。しかも普通のフレンチトーストじゃない。某有名ホテルのフレンチトースト~。ぷるるんぷるるんっ。まるでプリンのような弾力。
コレは本当に食パンなのか?疑いたくなってくるレベル。ぷるん&たぷんとしたみなぎるような豊かな旨み。
柔らかい食パンは柔らかさに驚かされる。だが菓子パンには柔らかいパンは多い。そいじゃ「菓子パンでよくね?」って思っちゃう。
だがコレはチガウ。そんなレベルじゃない。唯一無二の食感。唯一無二の味わい。
飲み物不要。めっちゃくちゃ美味しい!!!
食パンでココまで感動させられたのは初めて。至福のイミを改めて考え直させてくれた~。
軽くトーストした感想
サクサク。メリメリ。軽快な歯ごたえだが優しい食感。ミミもサクサク~。
中はふわふわ~。しっとり。口溶けもいい。とろ~りと溶けてゆく。モッチリ。少しネッチョリとした感じ。
やはりぷるんぷるんのプリンのような食感。サクふわのフレンチトースト。
焼き色「濃」でトーストした感想
やはり焦げ目つかず。だがネッチョリが消えた~。コレが正しい焼き加減みたい(5枚切りの場合)。
小麦の風味とクリームの味わい。ぷるるんぷるるん。たぷんたぷん。クリーミィな美味しさにもう夢中。
極上の味わいで至福間違いなし~。
まとめ(至福の湯種食パン)
生食でもトーストでもめっちゃくちゃ美味しい。
ただ生食の美味しさは格別。感動モノ。トーストも感動するが生食の感動はマックスに振り切れてる~。
6枚切りなら軽くトーストでちょうどいい焼き加減かも。水分が多すぎるので焦げ目をつけるのはムリっぽい。ムリに焦げ目をつけようとするとせっかくの食感が台無しになる恐れアリ。
「至福の湯種食パン」は下記の記事「2019年神戸で絶品食パンが変えるパン屋さんランキング」のランキングに入れました~。よかったら見てくださいね~。
感想
結論。めちゃウマ。
「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」の朝食は、楽天トラベル主催の「朝ごはんフェスティバル(R)2015」で日本一に輝いた経歴を持つ。
そんな日本一の朝食パンをテイクアウトするコトができるのがホテル直営【スイーツ&ベーカリー ル・パン神戸北野 本店】。
「朝食セット」はホテルに宿泊しなくてもリゾートホテルのラグジュアリーな朝食が楽しめる夢のようなセット。やはりその日のうちに朝食として食べたい。その日一日が素晴らしいホリデーになる予感。
前回は神戸のラグビーボール型メロンパンを購入のついでに立ち寄った。なのであまり購入できず。
今回は本気のチョイスで挑んだ~。その割には人気商品(塩パン)をハズしたようだが。まいいさ。
だって。大大大大大大大満足だぁ~。
至福ドコロかキゼツしそうなくらい美味しい。全てが美味しくラグジュアリーな気分にさせてくれる。特別な日に食べたいパン。
最初に食べた「パン・オ・ショコラ」。すっごく美味しかった~。だが、その後食べたのが超絶すぎて平凡に思われてしまったぐらい。それほどレベルがハンパなく高い。
キョーガクなのは小麦の旨みと深み。圧倒的な小麦の旨みに打ちのめされる。パンの美味しさにキョーガクだよ~。よく言われる「パン本来の美味しさ」とかゆーヤツ。
トンデモない。
こんな超絶な美味しさがパン本来の美味しさであるワケがない。そんな自然&素朴なパンじゃない。
パンごとに使い分けられた自家製パン酵母。地産地消。極上のこだわり抜いた厳選素材。それらが複雑に絡み合い織りなす繊細なハーモニー。全てが緻密に計算しつくされた結果。天の配剤もコレほどカンペキではないだろうという程のシェフの技。
そして最早パンと呼ぶのさえはばかられる惣菜系。いや惣菜なんて失礼な言い方じゃダメ。キュイジーヌ。ホテルシェフがコレでもかと粋を尽くした贅沢な料理。
だがオドロキはまだまだ始まったばかり。コレからだよ~。
今回購入したのは定番的なパンばかり。カレーパンなんか日本最初の惣菜パンだしね。
次はスイーツ系をもっと味わわなくては。数種類ある他の食パンも気になる~。塩パンも忘れるな~。
そしてゴージャスな季節商品。もうキリがないよ~。ホテルの魔法に完全にかかってしまった~。
コレは自分へのご褒美だのプチ贅沢だのではない。高級なホテルに宿泊する代わりにテイクアウト。
節約なんだよ~。
【スイーツ&ベーカリー ル・パン神戸北野 本店】は下記の記事「2019年神戸地元民に人気の絶品パン屋さん11選」の11選に入れました~。よかったら見てくださいね~。