巷で話題のバターコーヒー。
大阪のデパートの催事情報で初めて知る~。遅ッ。
いつも世の中から遅れてる気がするが気にしないコトにしよう。
バターコーヒーとは?
バター&MCTオイル入りコーヒー。
もともとはシリコンバレーの起業家であるデイヴ・アスプリー氏が考案。2014年出版の自身の著書「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」で紹介。
バターコーヒーのレシピを閃くまでのヒストリー
IT企業家である氏は昔体重140キロ。トーゼン医者に脅される。健康の危機に直面。ビビる。
一念発起。あらゆる健康法を自ら試し健康状態を数値化&徹底分析。いわゆる「バイオハッキング」を開始。
このように「バイオハッキング」を実施する人を「バイオハッカー」と呼ぶ。
チベットにてバター茶(バター、塩、牛乳入り茶を撹拌)と出会う。体調最悪からたちまち回復。帰国後、数々の実験を繰り返しバターコーヒーへと辿り着く。
50キロの減量&IQ20ポイントアップという肉体改造を実現。
IQアップ?
シリコンバレー風だなぁ。日本じゃそっちはあまり気にしない。
ダイエット効果はテキメン。欧米で大流行。日本でも愛好者急増という流れらしい。
バターコーヒーの作り方
準備する材料
- バター・・・・「グラスフェッドバター」使用。その名の通り牧草飼育で育った牛のバター。無塩をチョイス。
- MCTオイル・・ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル。ココナッツオイルでも可(中鎖脂肪酸の摂取量はMCTオイルには劣る)。
- コーヒー・・・良質の豆。金属のフィルターで淹れるコト。フレンチプレスや金製フィルター、エスプレッソマシンなど。
コーヒーの作り方は健康とパフォーマンスに影響を及ぼす。金属フィルター使用はコーヒーオイル(独特の強力な抗炎症性物質であり、酸化ストレスとDNAのダメージを防ぐ)を守り体内で働いてもらうため。
作り方
- アツアツのコーヒー2杯。
- 無塩グラスフェッドバター大さじ1~2杯。空腹感により調整。
- MCTオイル大さじ1~2杯。空腹感により調整。
1~3をあわせてミキサーやブレンダーでクリーミーになるまでかき混ぜる。
できあがり~。
冷蔵庫にあるフツーのバターをぶち込んじゃダメ。味マズらしい。キーワードは「良質」みたいだなぁ。
バターが入手不可の場合、ココナッツミルク大さじ4杯とMCTオイル大さじ1~2杯で代用するコトを著書で推奨。
グラスフェッドバターだのMCTオイルだのスーパーでお目にかかったコトはない。ネット通販はある。
自作はハードルが高そう。カフェは高い。そこで【ファミリーマート】登場というワケ。
バターコーヒーの飲み方
朝食として飲む。
コレだけでお昼まで満腹感が得られるらしい。
前日の夕食から昼食までバターコーヒー以外何も食べない。プチ断食が大事。
プチ断食は代謝を上げ、集中力を増す。
バターコーヒーは健康に悪いという反論
この記事を書いている時は気づかなかったが、健康効果にギモンを呈する意見もあるようだ。ごめんなさい。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授である津川友介氏は自身の著書「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」で異議を唱えています。
以下の情報は著者のインタビューより引用&抜粋したモノです。
バターコーヒーは「頭がすっきりする効果はあるかもしれませんが、残念ながら健康に良いとは言えません。」とおっしゃってます。
2014年に英国のテレグラフ誌がアスプリー氏のバターコーヒーを検証。「科学的ではない」と一刀両断。記事の中でリバプール熱帯医学校のポール・ガーナー教授の評価を紹介。
「アスプリー氏は、研究結果をえり好みして自分の本で紹介しており、それらは30年以上前の古い論文や、1~2人の少人数を対象とした小さな研究ばかりであり、それらから導き出された結論は信頼に値しない」。
インタビューでは他の例は提示しておられませんが、「欧米のメディアもバターコーヒーは健康に悪いと考えられると警鐘を鳴らしている。」とおっしゃってます。
細かい反論は次の「バターコーヒーの健康効果」に付け加えます。
残念!話題の「バターコーヒー」は健康に悪い | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
バターコーヒーの健康効果
バターコーヒーの健康効果についてはデイヴ・アスプリー氏の著書&インタビューより引用した氏の主張によるモノです。津川友介氏とテレグラフ誌は否定的。
コーヒーと脂肪を摂るコトで「痩せ型」細菌を増殖させるコトができる。
ラット実験で、コーヒーと高脂肪食(体に良くない脂質も含めて)を組み合わせたところ、体重、体脂肪、肝臓中性脂肪、エネルギー補給が減ったという研究もある。
津川友介氏の反論。
- 「個人の体験談やネズミの実験でしか確認されていないもの(ネズミで認められた結果が人間でも認められる可能性はそれほど高くない)などは質の良くない情報」。エビデンス()科学的根拠が弱い。
「ラット実験」って言ってるね・・・。
コーヒー
コーヒーは健康と長寿を実現するスーパーフード。抗酸化性や抗炎症性。認知機能の衰えを軽減し、アルツハイマー病の発症リスクを低下。腸内環境の改善効果も期待。痩せている人に多い「痩せ型細菌」にエサを与えて増殖させる。(2016年来日時のインタビューによる)
1地方のハナシで恐縮ですが、こんなハナシもある・・・。
2018年3月米ロサンゼルス裁判所が「米コーヒーチェーン大手スターバックスなど販売業者に対し、コーヒーに発がん性成分が含まれているとの警告を表示すべき」との判断を下しましたよね~。
コーヒーに含まれるカフェインには健康効果があるとの研究報告もある。
だが判決では「原告側はコーヒーの消費で胎児から大人まで危険性が増すとの証拠を示した。一方で被告側の医療専門家の証言は、因果関係に基づかない意見」と指摘。
コーヒーの発がん性警告を LA裁判所、スタバなど販売者に命令 – 産経ニュース
ふ~。飲み過ぎには注意した方がいいかも。
MCTオイル
MCTオイルを入れるコトでリバウンドしにくい。中鎖脂肪酸がホルモンを痩せた体重に合わせて調整。「食べた~い」という欲望が太ってた時より減る。
プチ断食中に摂取すれば脂肪を貯蔵しようとする腸内細菌を妨ぐコトができる。
津川氏の反論。
- ココナッツオイルは悪玉(LDL)コレステロールの値を上げることが複数の研究で明らか。
- 現在では、ココナッツオイルはバターほど健康に悪くないものの、オリーブオイルほどには健康に良くない油と考えられている。
グラスフェッドバター
- 腸内環境を改善。
- 穀物により飼育された牛と比べオメガ3脂肪酸が豊富。
- ビタミンA、カロテン、ビタミンK2、Dといった脂溶性のビタミンを含む。
撹拌(溶かし合わせる)するコトで脂肪をエネルギーに変換。ココが大事。
スニッカーズみたいにバターをかじりながらコーヒーを飲んでもダメ。・・・氏は試したらしい。
津川氏の反論。
- グラスフェッドバターが普通のバターより健康に良いというエビデンスはない。バターは体に悪い油であることが数多くの研究からわかっている。
- ネズミの実験では酪酸が健康に良い可能性を示唆。ただし健康に悪い飽和脂肪酸も多く含まれている。バターも悪玉コレステロールの値を上昇させることは研究によって明らか。
- 人間において、グラスフェッドバターと普通のバターの健康への影響が違うというエビデンスがでるまでは、同じものであると考えたほうが良い。
バターコーヒーの情報は下記サイト等より引用&抜粋。
朝食に「バター入りコーヒー」 その真意を語ろう|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
コンビニで謎の飲料「バターコーヒー」が売れる理由 | シリコンバレー式自分を変える最強の食事 | ダイヤモンド・オンライン
ラインナップ
バターコーヒースイート
バターコーヒーオリジナル
2018年12月4日リニューアル。数量限定。コーヒー感アップ。
バター抹茶
2018年12月4日新発売。数量限定新商品。198円。
グラスフェッドバター、MCTオイルと宇治抹茶を使用。
もともとチベットの「バター茶」から始まったんだから、抹茶フレーバーはアリかもしれない。和スイーツとしても大活躍の抹茶だからバターとの相性はいいかも?
バターココア
2019年3月19日新発売。数量限定新商品。198円。
グラスフェッドバター、MCTオイルとガーナ産カカオ100%使用。
バターコーヒーバニラ風味
2019年8月6日新発売。数量限定新商品。198円。
バニラ風味のバターコーヒー。厳選した3種類のコーヒー豆、グラスフェッドバター、MCTオイルを使用。砂糖不使用。
感想
バターコーヒーのダイエットを初めて聞いた時の感想。
「体重140キロの人が3度の食事の1度をコーヒーに変えたら痩せるのアタリマエじゃん?」
ガーン。ごめんなさい。違いました。
プチ断食中にコーヒーと良質の油脂(無塩のグラスフェッドバターとMCTオイル)を摂るというのがこの最強ダイエットの中核。
プチ断食がこのダイエットのキモ。
氏が謳ってる健康効果などは断食中に摂取してこそのモノもあるようだ。全てにイミがある。撹拌もしかり。最強ダイエットと言われる所以だろう。
だがしかし。自作はハードル高すぎ。
フランス産のグラスフェッドバターは250gで1980円だったりする。送料別。フランスのバターの関税はスゴすぎだからなぁ。
MCTオイルも負けてはいまい。
なんだ日清から出てるじゃん。
・・・へ?450gで3998円?セール価格?どーなっとんじゃぁ~!!!
【ファミリーマート】は救世主。サスガの私もリーズナブルと認めずにはいられない。
朝食をやめて198円のコーヒーのみ。
コレはアリ。すっごくアリ。食事を作るコトもない。後片付けもない。飲むだけ。最強だぁ~!!
だがしかし。私はもともと1日2食派。
今までの食費に+毎日198円のコーヒー。
なし。ゼッタイなし。毎日サイフは軽くなる。プラカップはたまってゆく。ゴミだらけ。最悪だぁ~!!
些細なキモチワルさが毎日飲むコトによってボディブローのように効いてくるのか?あるいはアハハと慣れちゃうのか?
わからん。
健康効果(デイヴ・アスプリー氏の主張。テレグラフ誌と津川友介氏は否定。)とラクさ加減を考えると確かに最強。
最後になったが「バターコーヒースイート」より「バターコーヒーオリジナル」の方がオススメ。
苦味はあまり変わらない。ヒーッていう苦味じゃなく美味しい苦味。甘党でもガブガブ飲めちゃう。
バターコーヒーの腹持ちの感想
「バターコーヒースイート」を飲んだのは晩ゴハンのアト。次の日。フツーに食事。
「バターコーヒーオリジナル」を飲んだのは午後2時頃。少しおナカ膨れたかな?フツーに晩ゴハン。
ナニやっとんじゃぁぁぁぁ!!!
シリコンバレー式最強ダイエットを理解せずバターコーヒーを飲むとコーなる。
反省。やり直し。
晩ゴハンのアト何も食べないというトコから始める。プチ断食。
朝食に「バターコーヒーオリジナル」。
そしてお昼ゴハン。
おナカは空く。だがガマンできる。おナカが空くと言ってもフツーの空き方じゃないのだ。
クーン。かすかな飢餓感。
なんかスゴく遠いトコロでおナカがなってる~。空腹の上に膜が張ってるような感じ。空腹を抑え込んでくれてるんだ~。
ヤバイ。コレは本当にスゴイかもしれない。
たった1杯のコーヒーで空腹を抑えられるなんて。しかも1日めだぞ。
抜こうと思えばお昼ゴハンも抜けたかもしれない。食物への渇望と言うより習慣への渇望。サッサとお昼ゴハンという予定をこなして他のコトがしたいという欲望に負けた~。
私はもともと1日2食派。晩ゴハンも早め。いつもお昼ゴハンの前はかなりの空腹。
ソレが、ソレが~。バターコーヒー1杯のお陰でお昼ゴハンも抜けそうな勢い。バターコーヒーのカロリーでおナカが膨れたという感じじゃないのだ。
デイヴ・アスプリー氏曰く「食物への渇望からの開放」。
空腹が自己管理できるモノに変化したような感じ。飲めば誰でもそうなるのかは不明。
著書の中で「何万人もの人たちにも起こってる。」との記述があるそうなので、効果がでる人は多いのかもしれない。
氏はこの食事法を世界中に広めるサイト「Bulletproof」を運営。2016年12月の時点で登録ユーザーは100万人を超えた。
とうとう3杯目のバターコーヒー。
いついつまでも舌に油脂が残る。お昼ゴハンを食べても残ってたような気がする。舌に絡みついてる感じ。
まとめ
ガガガガーン。
津川氏のインタビューを読んだ時の感想。
「シリコンバレー式ダイエット」というフレーズからオシャレというノリで捉えてたのに~。健康に悪いって言われちゃったよ~。
最初に記事を書いた時、健康効果については、デイヴ・アスプリー氏が言ってるだけなんで不安に思ってた~。氏のエビデンスを検証する能力なんてないしね。
そんなワケで「健康効果はデイヴ・アスプリー氏の著書&インタビューより引用。」と書いてはおいたが・・・反論でちゃった~。もっとハッキリと書くべきでした。修正。
ものすごくウッカリでした。ごめんなさい。
デイヴ・アスプリー氏のインタビュー記事はすごく詳細。著書の内容についても言及。ただし出版社はダイヤモンド社。インタビューもダイヤモンドオンライン。宣伝なんだから割り引いて考えるべきだったかもしれない。
その点では津川氏も同じ。出版社は東洋経済新報社。インタビューも東洋経済オンライン。
津川氏の著書の内容は読んでないのでワカラナイ。インタビュー記事では、バターが体に悪いというコトとココナッツオイルはさほど健康でもないというコトだけ。
デイヴ・アスプリー氏の推奨する「コーヒーと脂肪を一緒に摂る効果やプチ断食について」の評価はインタビューにはない。テレグラフ誌の評価は具体的に書いてないしね。
ただ空腹を抑えられたのは事実。誰でも効果があるかは不明だが、肥満で困ってる人にとっては朗報じゃなかろうか?
もともと食べるのをガマンできない人にとって、バターコーヒーのバターより1食がバターコーヒーに置き換わる方が痩せられるような気がするんだが。素人考えだが。
ただやはり医者の指摘はコワイ。控えた方がいいかもしれない。
その後バターコーヒーは飲んでない。だが毎日オムレツだのトーストだのバター摂りまくってる人間はどーしたらいいんじゃい~。