2種類の「明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ」の比較と感想

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ 発酵バター配合パッケージ

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スプレッダブルバターとは?

海外ではバターに植物油脂を混ぜた「スプレッダブルバター」がぐんぐん人気を博している模様。

ソレもそのハズ。ワカル。

我が家では物心ついた頃から食卓にはマーガリン。10年前マーガリンからバターへ。未だにバターに慣れてない我が家。

家族はボンッボンッボンッ。パンと同じくらいの太さのバターのカタマリをパンに放り投げる。微塵の迷いもない。

私はコレステロールがコワイ。ほんの少しだけポトン。全体に塗り広げようとムダな努力を繰り広げる。広がらない。溶けない。いつの間にか私だけジャム派。

そんなバターユーザーの永遠に続くかと思われた葛藤に終止符を打ったのが「スプレッダブルバター」。マーガリンのように柔らかく塗りやすい。人気に火がつくのも当然でしょう。

1991年頃よりニュージーランドやオーストラリアで始まったとされる「スプレッダブルバターの開発。その後アメリカやイギリスでも生産が本格化。今やバターやマーガリンを超える人気商品。

明治のスプレッタブルとは?

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさパッケージ

スプレッタブルとは”SPREAD”と”TABLE”を合わせた造語。海外の「スプレッダブルバター」にクリームチーズをプラス。スプレッダブルなだけじゃない特別感を演出。

主な特長は2つ。

  • 原材料はバターをメインにクリームチーズ、なたね油、食塩だけ。乳化剤、保存料、香料、食用精製加工油脂など不使用。
  • 柔らかい。パンに塗りやすい。使いやすい。

パンに塗りにくいというバターユーザーの悩みを一気に解消。バターの美味しさとシンプルな原材料で安心感をアピール。

トランス脂肪酸について

バターユーザーの一番の関心事はトランス脂肪酸だったりするのではないでしょうか?

我が家がバターユーザーへと変貌を遂げたのもソレです。決してグルメだったからではありません。

トランス脂肪酸は2種類。

  • 天然に食品中に含まれているもの・・・バターなど
  • 油脂を加工・精製する工程でできるもの ・・・マーガリンなど 

マーガリンは植物油に水素を添加して固体にする過程でトランス脂肪酸を生成(部分水素添加油脂)。

マーガリンのトランス脂肪酸は企業努力もあり10年前に比べて低減。今では部分水素添加油脂不使用のメーカーは多い。明治もそのひとつ。

スプレッタブルの10g当りのトランス脂肪酸含有量は0.2g。

バターのトランス脂肪酸は企業サイトにあまり記載なし。バターのトランス脂肪酸は安全と思ってたけど農林水産省サイト見て驚愕。

天然のトランス脂肪酸と人工のトランス脂肪酸では健康に与える影響に違いがあるのか十分な証拠がない。

・・・バターもヤバイかもじゃん。

とりあえず原材料はバターがメインなので天然のトランス脂肪酸がメイン。バターとクリームチーズとなたね油(サラダ油にも微量のトランス脂肪酸が含まれている)の比率が発表されてないので人工のトランス脂肪酸については不明。

考えすぎてもしゃーない。「塗りすぎるな。」に尽きますな。

明治も断言している。安心”感”はあると。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」によると

「反すう動物に由来するトランス脂肪酸(大部分はバクセン酸)は、乳製品、肉の中に含まれているが、冠動脈疾患のリスクにはならないことが多くの研究で示されている。」らしいです~。

諸外国ではトランス脂肪酸の規制の強化が進んでいる。だが天然のトランス脂肪酸は対象外の場合が多い。主な規制の対象はやはり部分水素添加油脂(人工のトランス脂肪酸)。

トランス脂肪酸のさらなる説明を含む他の柔らかいバター・マーガリン類のレビュー記事はコチラ。

明治スプレッタブルとバター入りマーガリンなどの比較と感想

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ中身

商品説明

2020年3月リニューアル。バターのコクアップ。購入価格321円。

乳等を主要原料とする食品。無脂乳固形分3.0%、乳脂肪分44.0%、植物性脂肪分26.0%。

130g入り。食パン1枚の標準使用量(10g)当り65キロカロリー。

食べてみた感想

明治スプレッタブルトースト

溶けるの早ッ。

溶けてるって新鮮すぎる。でもなんかマーガリンっぽく感じちゃう。

味わいはバターの風味。バターより少しミルキーさが少ない。でもバターの味はする。

ほのかなクリームチーズの風味が美味しさをアップ。溶けるとクリームチーズの風味がアップする気がする~。

明治スプレッタブル料理

ポークステーキに乗せてみたよ~。

スプレッタブルの風味とコクをプラス。とっても美味しくなった~。料理にもカンタンに使える。普通のバターとあまり変わらない。

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ 発酵バター配合

「明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ」から新商品でました~。発酵バター配合で~す。

商品説明

2020年3月新発売。購入価格354円。

乳等を主要原料とする食品。無脂乳固形分4.0%、乳脂肪分43.0%、植物性脂肪分26.0%。

130g入り。食パン1枚の標準使用量(10g)当り65キロカロリー。

「スプレッタブル」と「スプレッタブル 発酵バター配合」の比較

明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ発酵バター配合中身

ちょー度、リニューアル前の「スプレッタブル」もあったので、3種類の「スプレッタブル」を食べ比べてみようと思いま~す。

まずは、リニューアル前の「スプレッタブル」。

スグにとろける。クリーミィ。ミルク味。酸味があって爽やか。スイーツっぽい味わい。

お次はリニューアルした「スプレッタブル」。

・・・・・・・ピュア?・・・・・・ワカラン。

乳脂肪分は39.0%から44.0%へ。植物性脂肪分は22.5%から26.0%へ。確実にバターのコクがアップしてるハズ。

なのに・・・・ワカラン~。

最後に「スプレッタブル 発酵バターの配合」。

・・・・・・・あちゃぱー。

トーストに塗るからイケナイ。気が進まないが、思い切って、そのまま食べてみよう。

・・・・・・・あぢゃぱー。気のせい程の差が・・・食べれば食べる程、同じになってゆく。ワッカラン~。

発酵バターって言われてもネ。フツーの「スプレッタブル」にもクリームチーズが入ってるじゃんか~。モトモト酸味があんだヨ~。全然わかんねーよ~。

ゴメンナサイ。【明治】の開発者さんの苦労も、私の舌にかかっちゃ、水の泡でゴザイマス。

ロイヤルブルーの気品あふれるパッケージ。発酵バターの気分でいただきましょ。フツーのより少々お高いんですからネ。

原材料と栄養成分

原材料と栄養成分を「明治北海道バター」と「明治なめらかソフト」と比較してみます。

原材料。

  • 明治スプレッタブル・・・バター(外国製造、国内製造)、なたね油、ナチュラルチーズ、食塩。
  • 明治スプレッタブル 発酵バター配合・・・バター(外国製造、国内製造)、なたね油、ナチュラルチーズ、発酵乳、食塩。
  • 明治北海道バター・・・・生乳、食塩。
  • 明治なめらかソフト・・・食用植物油脂、食用精製加工油脂、食塩、ホエイパウダー(乳成分を含む)/乳化剤(大豆由来)、香料、酸味料、着色料(β-カロテン)。

明治スプレッタブルはバターと同じくシンプルな材料。添加物なしで安心。

食パン1枚の標準使用量(10g)当りの栄養成分表。

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アレルギー物質(27品目中)

乳成分。

アレンジスプレッタブル

【明治】のサイトに掲載されてるアレンジスプレッタブルに挑戦!!

レモンシュガースプレッタブル

材料は明治スプレッタブル、グラニュー糖、レモンの表皮。

・・・レモンがすりおろせない。なになに。アルミホイルを敷いてすりおろすのか。・・・全然すりおろせないじゃん。

結局コッチのレシピ。

レモンシュガーバター のレシピ・作り方 │ABCクッキングスタジオのレシピ 

材料は明治スプレッタブル、グラニュー糖、レモンの絞り汁、レモンの皮の千切り。

・・・千切りも結構ムズい。細く切れない。まいっか。

あとは混ぜるだけ~。意外と混ぜにくい。こんなもんかな。でけた~。

明治スプレッタブルレモンシュガーバター

明治スプレッタブルレモンシュガーバター横

明治スプレッタブルレモンシュガーバタートースト

おいし~。ウマすぎ。

レモンのフレッシュさがスゴイ。もうコレはスイーツでしょう。市販の菓子パンよりおいし~。こんなにカンタンにおいしいトーストができた~。

明太スプレッタブル

いかの明太スプレッタブルスパゲティ|明治スプレッタブル バターの新しいおいしさ|株式会社 明治

材料は明治スプレッタブル、明太子、すりおろしニンニク。

・・・しんどい。

レモンシュガースプレッタブルの方はテキトーに混ぜて完成。明太スプレッタブルはキレイに混ぜないと混ざってない感が目立つ。

かなりの肉体労働の末。完成~。

明治スプレッタブル明太バター

明治スプレッタブル明太バター横

明治スプレッタブル明太バタートースト

うわ~。めっちゃ美味しい!!

明太子のツブツブがとてもフレッシュ。スプレッタブルのコクと相まって最高!!こんな美味しい明太パン食べたコトない。自画自賛。

メーカーの明太パンはモチロン。手作りパン屋さんの明太フランスに勝った~、つもり。

まとめ

海外に比べ、遅れを取り続けた「スプレッダブルバター」。消費者にとっては存在すら知る由もなかったワケだから、まさに彗星の如く登場した感のある「明治スプレッタブル」。

バターの塗りにくさに四苦八苦し続けたバターユーザーの救世主になるのか?

  • 塗りやすい。早くに冷蔵庫から出しておく必要もない。ストレスゼロ。
  • 美味しさも間違いない。バターの風味。ほのかにクリームチーズの味を感じる。
  • 料理にも使いやすい。アレンジスプレッタブルも比較的カンタンにできる。塗るには柔らかいが混ぜるには少し固い。ただしバターだと即挫折は間違いない。
  • 明治のサイトにあるアレンジスプレッタブルをコンプリートするのも楽しいだろう。
  • 添加物なしの安心感もある。

いい事ずくめ。【明治】はバターユーザーをターゲットにしてるようだが、そう上手くいくかな?

「明治スプレッタブル」を購入するのはマーガリンユーザーではないかと思う。

例えばピーナツバター。ピーナツだけでできてるピーナツバターがあります。アメリカのテレビ番組では「ホンモノのピーナツバター」と呼んでましたヨ。

アメリカの【スマッカーズ】の無糖のピーナツバター。とても美味しいが・・・固い。オマエもか状態。

特に食べ始めはタイヘン。ピーナツオイルが上澄みのように溜まってる。スプーンでぐるぐるかき回さなきゃいけない。コレがストレスマックスなチカラ仕事。

【スキッピー】のピーナツバターは砂糖だけじゃなく食塩と植物油入り。100%ピーナツじゃない。多分塗りやすくするために植物油を入れた。「スプレッダブルバター」と同じ原理。

【スキッピー】のピーナツバターは柔らかく塗りやすいだけじゃない。美味しい。でも「ホンモノのピーナツバター」しか買わない層は、一定数いる。どんなに混ぜるのがメンドくても。

バターユーザーはこれからもバターを買い続けるだろう。それがどんなに茨の道であっても。

ただ海外ではとっくに人気のスプレッダブルバターを日本に上陸させてくれたのはウレシイ。これからどんな風に進化してゆくのか楽しみではあります。

さて、時代は変わりましたね。

トランス脂肪酸に関しては、マーガリン業界の取り組みで低減。

多くのメーカーが、 部分水素添加油脂(油脂の加工の過程で生成される トランス脂肪酸の原因となる)不使用。トランス脂肪酸の低減へ取り組んでいます。

かく言う私も、トーストにはスプレッタブルかマーガリンを多く使用するようになりました~。

ソレもコレもメーカーさんのおかげ。やはり日本のメーカーさんの実力はスゴイですね。ありがとうございます。